人に見られるかもしれない壁打ち所

野生動物です。やさしくしましょう。

【未プレイ向け】Life Is Strangeにおける『選択』【ネタバレなし】

f:id:nrgoku:20190326231431j:plain

 

『Life Is Strange(以降LIS)』。対応機種はPlayStation 4PlayStation 3Microsoft WindowsXbox OneXbox 360MacOS XiOSAndroid。めちゃくちゃ多い。

本作はエピソード形式を採用しており、全体の構成も海外ドラマを意識して作られているので、映像作品を見ているような感覚で楽しめる。

が、LISは映像作品ではなくADV、つまりゲームである。プレイヤーは選択を強いられ、物語はその選択によって大きく左右する。

LISには特殊なシステムが存在する。『巻き戻し』。それは文字通りビデオのテープを巻き戻すように『時間』を巻き戻す能力であり、本作の主人公であるマックス(女)はこれを駆使して周囲に孕むあらゆる問題に挑む、というのが本作の概要だ。

これだけ読むと未来を自分の思い通りに出来るのなら選択に意味などない、と思うかもしれない。だが、LISにおける巻き戻しは一定の地点(時点?)までしか使えないのだ。こうなると事情が変わってくる。

人が何故後悔するのかと言えば、それは過去に可能性が存在するからだと言える。「もしあの時ああしてれば」、人なら誰もが思ったことがあるだろう。LISの巻き戻しはそれを強調させる。

LISはゲームだ。先に進まない限りゲーム内の時間  物語も進行しない。つまり、1つの選択に幾らでも悩める。幾らでも可能性を再考することができるのだ。しかし先に進めば、その選択は取り消せない。

私は気の向くままに生きているので一言に後悔と言っても思い当たらないのだが、もし、『巻き戻し』を持っていたら、それは後悔の連続だったと思う。

LISはそんな残酷な運命に巻き込まれた少女の奮闘劇でもある。プレイヤーの選択一つで彼女の周囲は大きく揺らぎ、そこには後悔が生まれるかもしれない。だが、そんな彼女や彼女の周囲を好転させられるのもプレイヤー  そう、あなただけだ。

あなたの選択が少女と少女のセカイを変える。Life Is Strangeとはそういうゲームだ。

どうか、悔いの残らぬよう。苦しい選択も、未来のために